砂糖のはなし【甜菜糖とメープルシロップ編】
トイトイで使用する砂糖は甜菜糖とメープルシロップをメインにしています。
今回は甜菜糖とメープルシロップのお話してみたいと思います。

■ なぜ甜菜糖とメープルシロップをメインにしているのか?
【寒い地域で採れる糖類だから】
大まかに食品は寒い地域(又は冬場)でよく育つ食材は身体を温める、暑い地域(又は夏場)でよく育つ食材は身体を冷やす作用があります。
砂糖も同じで、寒い地域で採れる食材(甜菜糖は砂糖大根、メープルシロップはサトウカエデなどの樹液)は身体を冷やしにくいと言われています。
なのでトイトイではサトウキビ由来の糖類ではなく、北海道やカナダなど寒い地域で採れる甜菜糖とメープルシロップをメインに使用しています。
(お菓子によっては黒糖も使用しています)
精製度が低い甜菜糖は微量栄養素も含まれていてミネラルやオリゴ糖も取る事が出来ます。
【血糖値が急激に上がりにくいから】
さらに、白砂糖と比べて血糖値の上昇が緩やかなので、身体への負荷が少ないです。
急激な上昇は身体の負荷がかかりやすく、そして砂糖への依存度を高めます。
【丸みのある心地よい甘みだから】
甜菜糖やメープルシロップの心地の良いまろやかな甘さが好きで使用しています。
■ 砂糖の選び方
【砂糖は色で判断しない】
「茶色い砂糖は身体に優しい」と思っている方も多いのですが、上白糖にカラメル色素を添加しただけのモノも存在し、それは白砂糖を食べているのと変わらないので、見せかけの茶色い砂糖にも注意が必要です。
それの代表的なのが三温糖です。お気を付けくださいね。
【てんさい含蜜糖】
逆に白くても悪くない砂糖もあります。
それは「てんさい含蜜糖」です。
甜菜糖はまず、甜菜糖の原料であるサトウ大根から糖分を抽出してろ過して煮詰めたあと、砂糖の結晶と蜜に分けます。
結晶は純度を高めて上白糖やグラニュー糖(一般的に白砂糖とはこの事を指します)になり、蜜は煮詰めて乾燥させて一般的によく見る茶色い甜菜糖になります。
てんさい含蜜糖は蜜を煮詰めて乾燥させる際に低温でゆっくり乾燥させて色が付かないようにしたものです。
なので、見た目は白いですがミネラルなどの様々な栄養素が含まれたお砂糖なのです。
■ 甜菜糖の使い分け
茶色い甜菜糖はコクが深いのが特徴です。
その為、煮物やコクを出したい料理に使用するととても美味しいです。
そして、ホクレンの茶色い甜菜糖のように粒が大きい甜菜糖はお菓子作り際はスコーンやクッキーをさっくりした食感に仕上げてくれます。
甜菜含蜜糖(白い甜菜糖)はジャム作りの際など、素材の色味を活かしたい時にはキレイな色に仕上がるのでオススメです。
そして、茶色い甜菜糖と比べるとスッキリとしたお味なので、素材そのもののお味を活かしたい時にもオススメです。
■ メープルシロップの選び方
【メープルシロップとは】
メープルシロップとはサトウカエデという木の樹液を煮詰めて濃縮させたものです。
ほとんどがカナダ産ですが北海道や長野で採取される国産も少量生産されています。
2月末~3月始めの短期間のみ採取出来るものなのでとっても貴重。
【等級ってなに?】
メープルシロップには等級があります。
採取時期の早いものから
ゴールデン
↓
アンバー
↓
ダーク
↓
ベリーダーク
早く採取したものほど色も味も優しくまろやかなのが特徴です。
お料理やお味の好みによって使い分けるのも良いですね。
トイトイのお菓子はアンバーとダークを使用しています。
【メープルシロップの嬉しいポイント】
メープルシロップにはビタミン、ミネラル、ポリフェノールそして抗酸化物質も含まれていて、血糖値の上昇も緩やかです。
そして、他の糖類と比べてカロリーが低めなのでダイエット中の方にもオススメですよ。
【純粋なものを選ぶ】
市販されているものの中にはメープルシロップにコーンシロップが添加されているものも多く出回っています。
コーンシロップは遺伝子組み換え原料を使用していたり、身体に負荷がかかる甘味料なので、原材料にメープルシロップとだけ書かれた純粋なものを選ぶのがオススメです。
皆様の是非色々お試しください。

